

メッセージ
メッセージ

教授/河野 太郎
[出身大学:鹿児島大学]
自分の思いやアイデアを実臨床へ
私は新治療の開発に興味があったので、まだ治療法が確立していない分野の多い形成外科を選びました。東海大学形成外科は、症例数がとてもおおく、幅広い疾患を取り扱っています。理工学部との連携や企業との連携した研究もさかんにやっています。私も本学理学部、他施設研究所や一般企業と共同研究を行い、新規治療や新製品を開発しています。自分の思いやアイデアを実臨床に現実化できるのが魅力でもあります。形成外科の扱う範囲が全身ですので臨床も研究も他科との連携は欠かせません。
私は子供が好きで、小児レーザー治療を研究の中心にしています。自我が目覚める前の幼時期にすべての治療を終わらせる治療法を確立し、世界標準化するのが目標ですが、現実は、完治できない疾患も多く、生涯治療を継続する必要があります。そのためにも治療法の開発を続けていく必要があります。
医局をあげてライフワークバランスの実現を目指す
私の両親も医師であり、母は80過ぎまで医療現場に立ち続けていました。私が子供の頃は、両親と一緒に過ごす時間が非常に少なかったと感じていました。形成外科医局にも多くの女性医師がいますので、ライフワークバランスに考慮した、育児がしやすい環境になるように医局をあげて取り組んでいます。
目標はひとそれぞれです。自分に合った目標が形成外科にあれば、応援しますので入局を考えてみてください。

講師/今川 孝太郎
[出身大学:東海大学]
自分の技術が患者さんに見える形で還元できる
私は1998年に東海大学医学部を卒業後、東海大学付属病院で初期研修を行いました。研修当時は入局先を決めず外科系の医師として働こうと考え、脳神経外科、消化器外科、呼吸器外科などあらゆる外科系の科を研修させていただきました。その中で形成外科に決めた理由は、体表の手術で術後結果が目に見えて分かりやすい点が自分の性格に合っていたこと、自分の手術次第で、良いものは良い、悪いものはダメという術後結果が患者さんに評価されるという厳しさの中にやりがいを感じたこと、自分の技術習得によってできる手術が増えていくという形成外科特有の面白さに惹かれたことが理由です。
現在は頼まれると否と言えない性格が幸いし、頭頸部がんや乳がん、骨軟部腫瘍切除後の再建手術を専門としています。他科の患者さんの手術なので自分がミスを犯すと患者さんのみならず、依頼してくれた他科の先生の診療にも影響を及ぼしますのでプレッシャーは絶えずありますが、反面とてもやりがいがあり、日々の充実感もあります。また他科の手術の再建ですから、再建する臓器や器官に関する知識も勉強する必要があります。大変かと思うかもしれませんが、医師として形成外科がメインとする皮膚や体表のことだけではなくいろいろなことを学ぶことが否応なくできるという環境はむしろ、とても幸せなことだと思い日々勉強しています。
一生充実した医師人生を歩んでいける
その他の専門として創傷治癒に興味を持って仕事をしています。他科の先生には難しい、治りにくい傷を治すということも形成外科のやりがいのある仕事の一つだと思っています。実は創傷治癒(簡単に言えばコラーゲンの生成や血管の再生といったこと)のメカニズムの理解というのは、美容領域のしわ治療のようなアンチエイジングにも必要な共通知識でもあり、勉強していてとても楽しいですし、いろいろなことに興味がわいていきます。
このように形成外科は幅広い領域にまたがった、とてもやりがいのある診療科です。また、形成外科の技術というのは他の科では習得できない特別なものが多いです。しっかり研修して形成外科の手技を習得し、形成外科専門医を取得すれば他科の先生に頼られる存在になり、一生充実した医師人生を歩んでいけると思います。ぜひ、外科医として体表に興味がある方には東海大学形成外科で一緒に学んでいただけると嬉しいです。

准教授/根本 仁
[出身大学:昭和大学]
他科から頼られる形成外科医
昭和大学医学部卒業後、亀田総合病院にて初期研修および皮膚科研修し、昭和大学形成外科に入局しました。アメリカ留学(UCSD)・台湾留学(CGMH)を経験し、2019年から東海大学形成外科で形成外科診療・研究・教育に従事しております。
形成外科は手術の良し悪しが分かりやすく、医学生時代に興味をもちました。また対象疾患が幅広く、同じ疾患でも患者さんの個人差が大きく、患者さんに合った方法を考えて手術を施行することに、形成外科の面白さがあるのではないかと思っています。他科と連携することも多く、他科から頼られる科だと思います。
マイクロサージャリーを用いた再建治療
専門は、マイクロサージャリー(再建外科)で、とても可能性のある分野です。手術顕微鏡を用いて数mmの血管や神経を縫合したりします。微小なものを扱いますが、効果は大きく、マイクロサージャリーの手法を用いて治療できることは多く、こんなこともできるんだときっと驚かれると思います。東海大学は再建症例も多く、興味がある若手には積極的に指導していきたいと思っております。
東海大学形成外科はマイクロサージャリーだけでなく、ほかの分野も含め症例が多く、多くの経験ができると思います。そのなかで興味が出てきた分野を伸ばせる環境があると思います。基礎研究や臨床研究もおこなっており、積極的に情報発信していこうと思っています。
また働きやすく、家庭があって育児をしている先生への配慮もあり、仕事と家庭を両立できると思います。興味があれば是非、見学や研修で当科を見ていただければと思います。よろしくお願いいたします。

助教/竹下 絵里
[出身大学:東京女子医科大学]
魔法の様なテクニックと、綺麗な手さばきに魅せられて
私は入局5年目です。毎日少しずつ自分でできる手術増えてきて、毎日楽しく働いています。
研修医として形成外科をローテーションするまでは、形成外科はどんなことをしているのかを知りませんでした。研修医の時に、悪性腫瘍切除により生じた口腔内の欠損を、大腿の組織を用いて再建している手術に参加しました。形成外科医の魔法の様なテクニックと、綺麗な手さばきに魅せられて、形成外科に入局することを決めました。
週に2回の外来と、手術日は2~3日、外勤日は1日というスケジュールで過ごしています。私たちの病院では症例の種類および件数に恵まれており、皮膚悪性腫瘍、骨折、骨切り、唇裂、その他の先天性疾患、頭頸部再建、熱傷などさまざまな症例を経験できることが特徴です。
若手のうちから執刀医の経験が積める
特に、骨折や皮膚悪性腫瘍などは入局3年目より上級医の指導の下で、執刀医として取り組むことができます。早くからたくさんの手術を経験することで、技術向上や、仕事へのモチベーションの維持につながりました。手術や診療で生じた疑問点は、自分で調べるだけではなく、上級医に質問したり、同年代の先生と相談したりして解決していきます。アットホームな雰囲気なので、先生は優しく丁寧に指導してくださいます。また、ハイブリッド手術室や、3Dプリンターなどの最新設備も充実しており、自由に使用することができます。
当科は、信州大学と東京慈恵会医科大学と連携を組んでおり、手術見学や意見交換を気軽に行うことができることもメリットです。
入局するまでは、女性外科医として働くことは難しい問題も多いという印象がありました。しかし、私の医局は女性が多く、子育てをしながら働いている先生もいらっしゃいます。仕事と家庭のワークライフバランスを考えながら働けることも、大きな魅力だと思います。
ぜひ、わたしたちの医局に入局しませんか。先生と一緒に働ける日を楽しみにしております。

助教/義澤 美佑
[出身大学:東海大学]
学んでいくほど、楽しくなる
東海大学出身です。学生のころから形成外科に興味があり、研修医でローテーションした際に閉創の最後まで丁寧に縫合しているところに憧れて形成外科を選び、学生の頃から慣れ親しんでいる東海大学に入局しました。
東海大学は症例数の種類も数も多いので、入局した当初は分からないことだらけで大変なことも多いですが、学んでいくほど楽しくなっていきました。専門医取得に困ることもないですし、小さい手術は3年目でも執刀医として手術することもできます。
医局員は多いわけではないですが、その分上級医の先生たちとの関係も深く、教えていただきやすい環境だと思います。
産休・育休後、復帰予定!
私自身は現在妊娠中でこれから産休、育休を経て復帰を考えています。産休前も周りのサポートがあってギリギリまで仕事を続けることが出来ました。復帰後は子育てをしながら同期と専門医を取れるように頑張っていきたいと思っています。
若手も少しずつ増えてきているので、是非一緒に形成外科を盛り上げましょう!入局お待ちしています!

臨床助手/境野 こず恵
[出身大学:プレーベン医科大学]
よりきれいな傷痕を目指して、日々勉強、修行中
「傷痕をきれいにすることに、こんなに真摯に向き合えるなんて。」
私が初期研修医の時に形成外科を回って、最も感動したことの1つです。
せっかく病気が治っても、傷痕がきたなかったら気になる患者さんは少なくないでしょう。真皮まで至った傷は多かれ少なかれ傷痕を残し、目立たなくすることはできても、元通りには戻りません。傷痕を目立たなくするために、切開のデザインを考え、傷痕になりにくい縫合法で行い、傷痕が残りやすい体質の患者さんであればその予防を行い、傷痕が落ち着くまでの期間には傷痕の幅が広がることや色素沈着を防止するためのケアをするなど、できる限りのことを尽くします。よりきれいな傷痕を目指して、日々勉強、修行中です。いつか、きれいな傷痕ではなく、傷痕がなくなる治療を見つけられたらと、夢見ています。
形成外科は、創傷治癒の知識を元に、頭蓋顔面・四肢・体表面の外傷、熱傷、あざ、腫瘍、先天異常、難治性潰瘍、失った体表面の再建、美容医療など、幅広い分野を扱っています。是非、見学にいらしてください。あなたを魅了する分野に出会えるかもしれません。