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日帰り手術のご案内
日帰り手術とは
日帰り手術とは、手術当日に来院してその日のうちに帰宅できる手術のことです。東海大学形成外科では積極的に日帰り手術を取り入れています。欧米の病院ではすでに、手術の7~8割が日帰りで行われております。これは、国民の疾病・手術に対する認識および社会的啓発・教育,日帰り手術用施設の充実に裏付けされているからであると考えます。
また日帰り手術は、従来外来で行われてきた小さな手術を指すのではなく、質の良い麻酔法と新しい外科的手術手技の開発により、入院しないで行えるようになった手術を意味しています。
つまり日帰り手術は、より高度な技術とケアを必要とします。

日帰り手術の利点
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生活リズムを変えずに手術を受けられます。
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家族と離れることなく手術を受けられます。
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早く仕事に復帰できます。
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MRSAなどの院内感染を受ける機会が少なくなります。
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自分の希望により手術日を決定しやすくなります。
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入院ベッドの待ちがありません。
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手術待期期間を短縮できます。
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特に小児の場合、家族から離れないで手術を受けられます。
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従来にくらべ治療費が約2~5割安くなります。
日帰り手術の適応
日帰り手術の適応基準
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日帰り手術の適応疾患であること
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患者様が日帰り手術を理解し、また希望していること
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手術後の合併症が最小限であることが予想されること
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通院の際の交通手段に支障がないこと
形成外科での日帰り手術の適応疾患
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全身麻酔下のレーザー治療(しみ、あざ、ほくろ、しわ)
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母斑
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副耳
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血管腫
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耳介変形
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唇裂術後修正
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耳前瘻孔
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眼瞼下垂
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重瞼
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皮膚皮下腫瘍切除
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その他美容外科小手術
小児の日帰り手術について
入院生活そのものがこどもには精神的な負担になり、避けるにこしたことはありません。
しかし、目の近くにあざがあったり、あざが比較的広範囲にある場合には、全身麻酔下での治療が必要となります。できるだけ短い入院期間つまり日帰りで治療をするというのがデイーサージェリー、日帰り手術です。 通常、朝の8:00から始まり、午前中には終わる手術になります。
小さなお子さまの広範囲のあざ治療では、欧米では一般的に全身麻酔による日帰り手術が行われております。レーザー治療時に生ずる痛みを、小さなお子さんに我慢させることは精神的にも良くないとする考え方からです。現在麻酔薬の進歩などにより短時間での全身麻酔は問題ないとされています。

日帰り手術の流れ(小児の場合)
小児の日帰り手術の流れをご紹介します。
大人の日帰り手術もほぼ同様なスケジュールで行っております。
手術前日
外来にて治療方法の説明
通常は、入院の前日あるいは前々日にお子さんと一緒に外来を受診し、麻酔科医を受診し、麻酔について説明を聞きます。麻酔についてわからない点はこのとき聞いてください。このときまでに問題点があれば、手術をすべきかどうか形成外科医と麻酔科医の間で相談をします。もし、かぜを引いて熱でもあれば、手術を延期します。

承諾書にサイン・検査
承諾書にサインをいただきます。
安全に手術・麻酔を行うための必要最小限の検査を行います。
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血液検査(血液を5cc採血します)
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胸部レントゲン写真撮影
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心電図検査

手術当日
受付
手術は朝に予定されます。朝食はとらずに、水分もとらずに胃が空っぽの状態で決められた時間に受付に来てください。
手術は全身麻酔で行います。その際に食べ物や飲み物があると、手術中に吐いたり、吐いたものが気管に 入ってしまい、肺炎を起こしてしまう可能性があるからです。
お子様が欲しがっても手術当日は与えないようにしてください。

手術
とくにお子さんの体調に変わりがなければ、あらかじめ決められたスケジュールに従い手術が行われます。
レーザー治療および、麻酔は約20分で終了します。

手術終了
手術が終了すると、リカバリールームにて軽く昼食をとったあと退院です。
退院後の注意点については医師からの説明をよくお聞きください。退院後とくに変わりがなければ、レーザー治療の場合には、1ヶ月後に外来を受診していただきます。
自宅で行う、レーザー治療部のガーゼ交換の方法は主治医が説明します。約5~7日のガーゼ交換が必要です。入浴は翌日より可能です。
